小学生以下のコーチの皆さまへ
近年、ラグビーに限らず、全てのスポーツにおいて、指導者の役割というのは多様化し、その責任も増大し続けています。そのため、指導者に求められる知識、スキル、経験等は高くなり且つ広がっています。だからこそ、皆さんが、より多くの方々とオープンで有意義な対話ができる「コーチのための学習環境」を作っていきたいと思います。
JRFUとしての一貫指導の考えは、「JRFUコーチング指針」およびWorld Rugbyの考えに沿っています。そのため、まず、共通言語として本ホームページ内にある「JRFUコーチングの指針」およびWorld Rugbyのコンテンツを理解した上で、指導に励んでください。自分のプレーヤーとしての経験値からだけでなく、しっかりとプレーの原則やコーチングの原則を理解した上で、学んでいきましょう。もちろん、コーチングに唯一の正解はありません。だからこそ、皆さんが、より多く方々とオープンで有意義な対話をできるような「コーチのための学びの環境」を作っていきたいと思います。
指導の大きなテーマ
・「ラグビーが好きでたまらない」というプレーヤーを育てましょう。
・ゲームをエンジョイできるプレーヤーを育てましょう。
・安全にラグビーが出来るスキルを指導しましょう。
・上手になりたいと思い、そのために自ら挑戦し、努力するプレーヤーを育てましょう。
・勝つために考え、工夫できるプレーヤーを育てましょう。
・自らの思考と判断にもとづいてプレーし、自らのプレーの結果に責任を持つプレーヤーを育てましょう。
・自主性、主体性をもってプレーするプレーヤーを育てましょう。
・コミュニケーション能力の高いプレーヤーを育てましょう。
・ラグビーのコアバリューを理解したプレーヤーを育てましょう。
・「コーチングの指針」にある【世界で戦うためのプレーヤー像】に向けて長期的視点をもって指導のアプローチをしましょう。
・「コーチングの指針」にある【JAPANを支えるカギ】を理解し長期的視点をもって指導のアプローチをしましょう。
・ラグビーにおける個人の能力や参加レベルを最大限に伸ばしていけるように長期的強化アプローチをしましょう。
・各年代の精神的特徴、身体的特徴を理解して指導にあたりましょう。(参考資料:WR長期プレーヤー強化、ミニラグビーの指導の手引き)
プレーの原則のテーマ
・プレーの原則においてはノーコンタクトラグビーでのボールキャリアの前進をスタートとして、ボールの争奪、前進、支援、継続、圧力を段階的に指導しましょう。(参考資料:タグラグビー、WORLR RUGBYトレーニング動画)
スキルのテーマ
・安全にラグビーをするためのスキルを身につけさせましょう。
・様々なスキルにチャレンジさせましょう。
・コンタクトの指導については地面とのコンタクトをスタートとして、低さや強さを求めることの前に、まずは安全にラグビーができる正しい動作をじっくりと段階を踏んで指導しましょう。
体作りについて
・ラグビーの動作に限らず、様々な運動経験を積ませ、運動能力全般を開発しましょう。
・正しい走り方を指導しましょう。
・ウォーミングアップ、クールダウンを習慣化させましょう。
・「栄養」「睡眠」「運動」についてバランスの良い規則正しい生活習慣を身に付けさせましょう。